4/9にサッカー日本代表監督だったハリルホジッチが解任されました。
ハリルの特徴は情報操作や大会本番での勝負強さだと思い、期待してたので、本番前の解任はとても残念な出来事でした。
6月下旬からワールドカップロシア大会が始まるので、準備期間は残りたったの2ヶ月。新監督の西野さんにはぜひ、惨敗した4年前のワールドカップとは違う戦略戦術で臨んでほしいと願います。今回の監督解任劇について考えたことを書きます。皆さんと意見交換したいです。
○協会とハリルの関係
これを紐解くためにはこれまでの歴史を振り替える必要があります。
1998年に日本が初めてワールドカップに出てから20年間、ずっと世界との実力差が縮まらず、協会は日本が世界と戦える戦術を模索してきました。そして2014年、『日本らしいサッカー』との名目で、相手の戦術に関わらず、自分達が得意な戦術で真っ向勝負しました。結果は1分2敗、惨敗でした。
実力で勝る相手が2つ以上の戦術を使い分けてくるのに、日本は1つの戦術しか出来ないという構図で、じゃんけんで例えるとパーしか出せない印象でした。
2014年の大会が終わったあと、協会は、世界で戦える戦術が使える監督として、アギーレを招聘、後にアギーレが八百長の疑いをかけられてしまったのでやむなく解任し、同じく戦術に定評があったハリルにオファーしました。
○ハリルの戦術
2015年から日本代表を率いたハリルは、2017年にはワールドカップ最終予選で難敵オーストラリアを叩きのめし本大会出場を決める等、結果を残してきました。私はオーストラリア戦を見て、ハリルの戦術が相手の良さを消していたこと、かつ、その戦術に最も適したメンバーを選んだことに好印象をもちました。適したメンバーとは、若手中心、つまり実績のある有名選手は控えでした。
○本番を想定しテストをしていたハリル
以下、私が考えたハリルのこの一年の動きです。2017年に本大会出場を決めたあと、ハリルは、目処がたった若手中心戦術(じゃんけんで例えるとチョキ)を確固たるものにしつつ、もうひとつの戦術(グーまたはパー)を模索してたように思います。なので親善試合で新しい選手を試しつつ、試合途中から有名選手を出してみたりしたように思います。ただ有名選手を中心とした戦術(パー)は格上ウクライナ戦では通用しなかった。その2週間後の4/9にハリルは解任されました。
○ハリル監督の本大会を見たかった
ハリルが解任された理由はわかりません。解任は残念で、戦術を複数使い分けようとしてたハリルに任せておけば4年前よりも良い結果が得られそうだと思ってましたし、それでもダメだったらダメで『ハリルのやり方は日本には合わなかった』という事実が分かり、次の2022年の大会へのアプローチの参考になると思ってました。
○ハリルさん、ありがとう
長々と書きましたが、ハリルに会えるならお礼が言いたい。日本サッカーを思って、本気で強くしようとしてくれました。ハリルの戦略的情報隠しや、有名選手を特別扱いしないやり方は周囲から叩かれることが多いなか、それに屈しなかった所もかっこいいです。
今回のワールドカップは新監督の西野さんが、戦術の使い分けをするのかどうかに注目して観ます。
1.
名無し(0855f4a656bad61c)
2018年06月19日 18時34分37秒
本日、ワールドカップの日本対コロンビアがあります。
おそらく前半から点を取りに行くとコテンパンにやられると思います。
日本にとっての『点をとる』はパラグアイ戦のような陣形
になると思われますが、これを使うと、敵陣内からのプレスが前提になるためオフェンスとディフェンスの距離が短くなります。
すると、ディフェンスとゴールキーパーの間に大きなスペースが発生します。コロンビアにはこのディフェンス裏のスペースを狙うのが得意な選手が3人もいます。ファルカオ、クアドラード、ハメスです。
日本が接戦をするためには、前半から後半25分まではディフェンスラインを低く保ち、0-0で凌ぐことです。
そうすれば、『楽に勝てるはず』と思っているコロンビアは焦り、攻守の連携が崩れる可能性が高いです。その綻びを、ロングカウンター1発で仕留めることができるかがポイントだと思います。
私の主観ですが、ロングカウンターの戦術に合う日本の選手は、柴崎、長友、大迫、武藤です。
次点で乾、香川です。(大迫、武藤が体張って頑張ったこぼれ球を狙う役として。)
西野さんには、『俺たちのサッカー』ではなく、『敵の良さを消すためのサッカー』での采配を期待します。
ただ、これって結局ハリルがやろうとしてたことなのでは。。